秋の七草をご存知でしょうか? 萩、薄(尾花)、葛、撫子、女郎花、藤袴、桔梗。
女郎花は根の部分が薬になります。使われることは少ないですが、吉草根といって鎮痛剤として
精神安定、ヒステリーなどに効果があるといわれています。
葛は、漢方薬で最も有名な薬、”葛根湯”の構成生薬です。これも根の部分、外側の皮をむいて
水にさらしてサイコロ状に切って乾燥させたものを使います。落語でも有名なように、解熱、発汗
肩こり、いろいろ作用をもっています。
桔梗も根の部分が薬になります。咳をしずめ、喉をうるおす作用があります。
絶滅危惧種にも指定されている藤袴は、奈良時代に薬草として輸入された外来種ですが
乾燥して入浴剤にしたり、利尿作用(オシッコがよくでる)もあります。
撫子は、根に咳を鎮める作用のあるもの、種にお乳が良く出る作用をもとものがあります。
眼に美しいだけではなく、しっかり主張をもつ草花です。現代の女子のようですね。