応急処置の習得は極めて重要です

日本人は特に日頃の危機管理ができていないといわれますが、果たしてあなたはどうでしょうか。救急の現場では、あわててどうして良いかわからなくなる人が珍しくありません。もし誰かが倒れたとき、あなたがすばやく適切な処置ができるかどうかが、その人の運命を決することがあるのです。医学についてしろうとであろうとも、自分自身や愛するご家族のためにも、応急の処置についての知識くらいは持っておかねばなりません。特にあなたのそばに唯一おられることになりがちな配偶者の方にも、あなたの命を守るために是非とも救急医療における応急処置の知識を持っておいて貰いたいものです。

救急の現場に直面すると、多くの人はあわててパニックに陥ってしまいます。あなたが急性心停止で倒れたとき、そばにいる人がいかにすばやく心肺蘇生法を施すかどうかが、あなたの生死を分けます。もしその人に知識がなければアウトです。救急車などまず間に合いません。ですからあらゆる人が、必ずしっかり救急蘇生法を習熟しておくべきです。いつなんどきあなたに出番が来るかも知れません。私は知りませんと引っ込んでいてはおれないのです。それではすまないのです。それにその人はあなたの身近な人である確率が高いのですから、愛する人のためにも、是非とも応急処置の知識を持っておいて戴きたいと思います。それからこれが一番重要なことですが、あなたが助かるためにはあなたのご家族の人達に勉強しておいて貰わねばなりません。お互いのために、今すぐにでも知識の確認をしておいて下さい。