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ソケイヘルニアとは足の付け根である鼠径部にできるヘルニアのことで鼠径ヘルニア、鼡径ヘルニアと表記されることもあります。ヘルニアと聞くと腰のヘルニアを想像するかもしれませんが、ここで言うヘルニアとは、【脱腸】のことです。
そけい(鼠径)とは
足の付け根の部分のことを言います。おなかとふとももとの間にあり、足に向かう動静脈やリンパや神経などが走っています。
ヘルニアとは
①皮膚 ②筋肉・筋膜 ③腹膜 ④腸管
本来あるべき部位からずれて飛び出している状態です。腰のヘルニアは椎間板という軟骨が飛び出して神経を圧迫したりする「ついかんばんヘルニア」と言います。ここでいうヘルニアとは「そけいヘルニア」のことで、弱くなった腹壁の一部から腹腔内臓器(特に腸管や内蔵脂肪)が飛び出す病態です。
どうしてヘルニアになるのか?
お腹を支えている腹壁で特に筋肉が弱くなったり、咳や妊娠などお腹に力がかかりやすい状態が続くと成りやすいと言われています。
お腹に力のかかる仕事や肥満、喘息、慢性肺疾患などもヘルニアの掛かりやすい要因と言われていますが、実際のところ明確な医学的根拠があるわけではありません。