当院看護部では、患者様に寄り添う看護を提供するという理念のもと、事故や感染のない安全で安心な環境作り、人としての尊厳及び権利を尊重するケア 退院後の生活をふまえた看護提供を目指し、日々研鑽しております。

超高齢社会となった現代、患者様が看護に求めるものも多様化してまいりました。
当院へ入院される患者様の中にも、主病だけでなく複数の慢性疾患や認知症を伴っていることが多くなり、入院中だけでなく、退院後の生活に不安を抱かれている方が大勢いらっしゃいます。そうした中、当院では平成28年に地域包括ケア病床を導入し、多職種で連携をとり、入院中から退院後までを支えられる医療を提供すべく、看護部もその一翼を担えるよう体制を強化してまいりました。
特に、生活の基盤となる食と口腔衛生、排泄、そして超高齢化社会のなかで切り離せない認知症ケアに力を入れており、令和2年からは排便外来の立ち上げと共にチームフローラを結成し、看護部からは複数名の排便指導員(POOマスター)が中心となり排便に関する悩みやトラブルの解消にむけ、精力的に活動を行っています。
また、食や口腔衛生にかんしては、令和2年1月に摂食チームを結成し、定期的なカンファレンスと週に一度、歯科衛生士が介入することにより、ひとり一人に適した口腔ケアや口腔運動を行うことで、摂食機能改善の成果が見られております。
認知症ケアに関しても、「認知症ケア研修」を受けた看護師がリーダーとなり、患者様の尊厳を大切にした看護提供を目指しております。
患者様に寄り添う看護には、喜びだけでなく、つらさや悲しみも共有し、患者様やご家族に寄り添っていく心と覚悟が必要だと考えます。また、安心して治療を受けられる確かな知識と技術そして環境を提供し、どのような時も、人生を生きる
個人として尊重し、その後も続く「生活」への視点をも持って“人”を看ることの できる人材の育成をめざしたいと思っております

明るく気さくなスタッフばかりです。何でもお気軽にご相談下さい。

看護師長 山口 泉

高齢化などにより、介護が必要な方々が増加しています。
介護の「介」とは心にかける、気にかける、仲立ちをする等の意味があります。
「護」とは守る、かばう、防ぐ、助ける等の意味があります。
病院での介護は、排泄、食事介助、入浴、清拭、ベッドメイキング、環境整備、コール対応などをしています。
患者様が、安心して入院できるように、して欲しい事、望む事を考えながら介護をしていきおしめ交換一つにしても患者様の病状 病態に合わせて行うように心がけています。

病棟看護補助 主任 下山 千恵美

入院中の看護内容について

日常生活の援助

食事

  • ご自分で食事が摂れない患者様の食事介助
  • 食後の口腔ケア
  • 患者様に合った食事の選択(医師、管理栄養士との連携)
  • 経管栄養の管理

清潔

  • 入浴の介助(一般・器械浴、特殊浴槽)・清拭など

排泄

  • トイレ誘導・おむつ交換

褥創ケア

褥創委員会の下、体位変換・マットレスの選択・スキンケア・栄養付加等を行い、褥創治癒、予防に努める

術前・術後看護

  • 手術に対する不安の緩和
  • 術後経過観察
  • 術後疼痛コントロール(医師の指示の下)
  • 術後の日常生活の援助
  • 退院指導

その他

*義歯の調整などで歯科受診が困難な患者様は当院連携の歯科医の往診が可能です。